(伊豆市・湯ヶ島・熊野山共同墓地) ◎井上靖さん 平成3年1月29日逝去 享年83歳 自伝的小説三部作(『しろばんば』『夏草冬濤』『北の海』)の「洪作」、及び多くの随筆風小説の「私」のモデル。また、その著者。 「魂魄飛びて ここ美しき 故里に歸る」と自らの詩を刻んだ戦友慰霊詩碑近くに、多くの作品に描いた愛すべき“郷里湯ヶ島”の自然と風土と人々を永遠に温かく見守るが如く、井上靖氏の墓所はある。 (墓石裏面) * * * * * * 柔道六段 お酒大好き 心宏く温き人 多忙な中 にも幸せな一生を終える 平成三年 11月9日 妻 ふみ 是を記す (抜粋) ◎井上ふみさん 平成20年10月12日逝去 享年98歳 井上靖さんのご夫人。足立文太郎さんのご長女。 明治43(1910)年9月28日,京都市左京区にて誕生 昭和10(1935)年11月24日、京都ホテル(現京都ホテルオークラ)にて井上靖さんと結婚 昭和32(1957)年12月、東京都世田谷区に住居を移し、以来亡くなるまで約50年居住 (井上靖さんが50歳時に新築され、共に住まわれたこの邸の一部、書斎・応接間・書庫等は、旭川市の井上靖記念館にて2012年5月6日以降一般公開予定) 著書 『風のとおる道』 潮出版社(1991) 『天上の星』 毎日新聞社(1992) 『私の夜間飛行』 潮出版社(1993) 『旬菜歳時記』 講談社(1996) 『やがて芽をふく』 潮出版社(1996) ★『花過ぎ 井上靖覚え書』白神喜美子著、紅書房(1993)内 井上ふみ談「私は主人を一番理解しています。子供をあやすようにしてきました」 ★『思い出の作家たち2』文藝春秋(1994)内 井上ふみ談「ええ、あの人、いい人生だったと思います。私、一生懸命大事にしてあげましたからね」 ☆何故だか、井上靖さんの岳父の『足立文太郎さんの墓所』[218]に似ているような・・・。 それもそのはず。井上ふみさんが、岳父のその「墓石」を似せて少し大きめに製作されたそうです。 (『追悼・井上靖』天城湯ヶ島町発行・平成5年参照) |
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