井上靖ゆかりの-というとちょっとこじつけすぎかもしれませんが、せっかくネパールで撮ってきたものなので投稿させて下さい。『星と祭』で、主人公たちが、ニューデリーからカトマンズに飛ぶときアンナプルナ地域にあるこの山「マチャプチャリ」(6,993m)を見る場面があります。 新潮社井上靖小説全集32(昭和50年)220ページ <...マチャプチャリも見えています。マチャプチャリというのは魚の尾という意味ですが、いまに正面に来ると、そう見えてきます。...> 小説のこの場面では、それ以上詳しく書かれないので、なにが「魚の尾」と言っているのかイマイチわかりにくいのですが、この写真でお判りいただけると思います。山頂が2つに割れて魚の尻尾の先のように見えるわけです。この写真の下で、山から下りてくる牛車は私の映画『カタプタリ』撮影用のもので、このような山地にこの牛車は不自然なビジュアルですので、その点お断りしておきます。小説に以上の記述があるのは、たぶん井上靖も機上からこの山を見たのではないかと思われます。 |
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[返信] http://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/kathputali/index.html |